プロフィール
桑野 満博 (くわの みつひろ)1964年生まれ。てんびん座。
父子家庭で2児の父。
[資格・肩書]
ハート・リッチ・クリエイティブ 代表
JADP認定 メンタルケア心理カウンセラー、上級心理カウンセラー
日本TFT協会 理事、協会認定上級セラピスト、一般向け講師
理学博士(物理学)
これまでの経験すべてがカウンセリングに活きる
元来、凝り性なのに飽き性という性格のためでしょうか。これまでいろんな事をやってきました。
中学高校時代は吹奏楽に明け暮れ、高校では全国大会出場も果たしたのに、大学に入ってからは自動車部に入部。アルバイトもガソリン代を稼ぐためにやっているようなものでした。
大学院修士課程では、日々研究(研究というよりは勉強ですね。修士課程からが本当の勉強のように感じます)と実験の為の装置作り。博士課程では博士号を取得する為にヨーロッパの研究所で生活。
物理学で学位をとったにも関わらずコンピュータの超大手企業の研究所ではなく事業部を希望して就職。その企業ではシステム開発者やプロジェクトのリーダーも務めました。これで一生安泰?かとおもえば、30人規模の会社への転職。
転職先では、リーダー・マネジャーはもとより役員も務めました。周囲のご協力もあり、この会社も今では100人を超える大企業に成長しています。会社務めをする傍ら、IT系大学院大学で教員をはじめ、現在では会社側は顧問という位置付けで、大学院大学の方に注力しながらカウンセラー・セラピストをやっているという状況です。
私がTFTを知るきっかけになったのは、あまり詳しくは書けないのですが、家庭の問題が複数重なったことでした。毎日々々本屋に足を運び、ありとあらゆるカウンセリング・セラピーの本を読み、時には本の記述どおりに荒っぽい事をした事もあります。そういった中で、TFTの書籍にめぐり合ったわけです。その時は「これしかない!」と思いました。
TFTの専門書を独学で習得する傍ら、著者に近隣のTFTセラピストを紹介していただき、TFTの効果に驚き、身をもって経験したのもこれがきっかけでした。また、紹介いただいたTFTセラピストから、専門家研修の紹介もされ、そこからは、初級アルゴリズムレベル、中級診断レベル、上級レベルなどの資格を1年かけて取得し、現在は、TFTの一般向け講師の資格取得にまで至っています。
今でも、心理的なストレスがある時には、すぐにセルフケアで解決し、感情先行ではなく冷静に判断できるように心がけています。一番助かっているのが、常にパソコンと向き合っている職業によくある肩こりが解消したこと。痛みを通り越してピリピリと肩が痺れるぐらいの酷さだったものが全く無くなりました。TFTで本当の意味でリラックスできるようになったからなのかな?と思っています。
もう20年位前になるでしょうか。大企業で会社員をしていた時には原因不明の蕁麻疹になり、その延長で喘息になった事もありました。会社も2か月ほど休職した事があります。結局、これらアレルギーを起因とする病気・症状が完治するまで3年かかりました。
蕁麻疹を発症していた同じ頃に、喉に常に違和感を覚え、「蕁麻疹や喘息はアレルギー症状だから、扁桃腺が腫れて免疫機能が狂う事と関係しているだろう」と考えて、耳鼻咽喉科の受診(大学病院から口コミで有名なクリニックまで、はしご状態で受診)はもちろんの事、睡眠時無呼吸症候群の検査まで受けた事もあります。
その頃は、今ほど「うつ」という症状が一般的ではなく、今思えば「うつ病」とまではいかないまでも「うつ症状」であったのだろうと予測しています(うつ病の症状として、声が出なくなる人もいると聞いた事がありますし、内科では原因不明の胸痛・腹痛・喉の違和感などが、抗うつ薬の服用により一発で治ったという話も聞きます)。私の喉の違和感も心療内科的な処置を受けていれば解決していたかもしれません。
今では、心底、もっと早くにTFTを知りたかったと思っています。蕁麻疹や喘息も、もっと早くに治っていたかもしれません。しかしながら、こんな経験のおかげで、今ではTFTの専門家にまでなったという事もありますので、人生は不思議なものです。
TFTを用いたカウンセリング(セッションと呼んでいます)では、これまでの経験が大いに活かされています。大学院生の生活も、大企業の経験も中小企業の経験、経営者の経験、教育機関の経験、もちろん家庭の問題や自身の健康の問題の経験もですね。当然ながら、状況は同じでも捉え方は人それぞれなので、そこに固執しないようにしなければならないのがカウンセリングの難しいところでもあります。ただ、TFTの場合はクライアントが抱えている感情はツボが教えてくれるので、セラピーへの影響はありません。
また、こういった様々な職種に就いていた経験・心理的に辛い思いをした事がある経験が、セラピストとしてだけでなく、カウンセラーとしても最大の武器になると考えています。これらの経験は様々な状況を察知して根本原因を探る手助けになりますし、様々な職種や人間関係をお持ちのクライアント様に対して、カウンセラーとして重要となる「共感的理解」を深めることができると考えています。