科学の検証がTFTの効果を証明してきている
米国の心理学会では、TFTは、エネルギー心理学という分野で研究がされています。
日本とは違い、エネルギー心理学の分野の研究が、非常に活発に行われおり、研究の成果として、皮肉にも科学の方が、後追いで、TFTの効果を検証していくという結果を導き出してきています。
ハーバード大医学部の研究では、ツボの刺激が扁桃体やその他の辺縁系の過剰な活動を鎮める事が分かっています。
また、特定のツボへの刺激は、
- ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させる。
- ストレスを減少させる遺伝子を活性化する。
- 異常な脳波を正常化させ、デルタ脳波を作り出し、セロトニン、脳内モルヒネや喜びに関連する他の神経伝達物質の生成を増やす。
といった効果も明らかになってきました。
恐怖などの体験は、扁桃体を激しく活動させるが、ツボへの刺激は、過剰になった扁桃体の活動を和らげるなど、症状(原因となる感情)に対するツボ刺激の作用も解明されてきています。
うつ症状などは、扁桃体が委縮し、ストレスホルモンが過剰に分泌されている状態であり、当然ながら、扁桃体の活動を正常な状態に戻す作用が、うつ症状の改善につながる事はすぐに理解できます。
ため息と認知症
「ため息をすると幸せが逃げる」という事を良くいいますが、ため息をすると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、認知症になる危険度を高めるそうです。
もちろん、ため息が出るようなストレスを受けた結果、コルチゾールが分泌され、これをいち早く身体の外に出す為に、ため息としてストレス物質を排出する仕組みになっているのかもしれません。
いずれにしても、ツボの刺激がコルチゾールを減少させる効果があるということなので、認知症予防にも役にたつ可能性は高いと考えられます。
薬の服用やリラクゼーションなどでも心の問題は解決できる?
ストレスとホルモンや神経伝達物質に密接な関係があること、および、ツボを刺激することでストレスホルモンを減少させることができる事を考えると、心療内科等による投薬やリラクゼーションなどの施術によって、心に関する問題が解消できる事が考えられます。
投薬による治療は、ストレスホルモンや神経伝達物質に、化学的・生物学的に直接作用しますので、症状を改善したり、症状をコントロールする上では、非常に高い効果があります。しかしながら、投薬なしでも正常な状態に近づけるには、かなりの時間が必要です。また、状態によっては、薬の量を増やす必要が出てきたり、薬を減らしていくと症状がぶり返すという事が起こることもあります。
なによりも、薬を徐々に減らしていく断薬の時は、それなりに、辛い思いをします。また、心療内科や精神科の治療を受けた場合、ある程度の期間、生命保険(住宅ローンの契約の際の保険も含む)に入れないというデメリットもあります。
リラクゼーションや鍼灸など、ツボを刺激する施術、ヨガやエステなどは、今まさに出ている症状の解消やたまったストレスを解消するのには有効な方法である可能性があります。
ただ、施術中に注力している問題は、現在見えている表面上の問題であって、症状を引き落とす元となっている事柄・ストレスを溜めやすい体質にしてしまっている事柄(幼少期を含む過去の経験やトラウマ)に集中しているわけではないので、時間が経過すると、再度、症状が現れることになります。
TFTでは、現在現れている症状を引き起こす根本原因となっている事、例えば、自分では忘れていたような経験や意図的に封印してきた経験にフォーカス(チューニング)し、その問題を解消する事で、表面的に見えている問題を解消してしまいます。
心の問題を抱えている方は、肩こりや腰痛を訴えられる方も多いのですが、根本原因となっている問題から解消してしまうので、ほとんどの場合、根本問題の解消とともに、肩こりや腰痛もなくなります。
また、ストレスを溜めやすい体質の方は、ストレスを溜めにくい体質に変わっていきます。
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