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心に不調を感じた時はどこに行く?


明らかな病気とは思えないが、なんとなく心に不調を感じた時、どこに行くでしょうか?

 

一時的にリラックスしたいのであれば、リラクゼーションのお店やマッサージ店、身体症状まで出ている方は、鍼灸の治療院に行かれる方もいらっしゃるかもしれません。

 

病院もし、自分自身で、それが心に問題があるのでは?と疑った場合・気が付いた場合、人によっては内科や外科の先生に紹介されてという場合もあると思いますが、精神科や心療(内)科を受診するのが、一般的だと思います。

 

勇気を出して、いざ、心療内科に行ってみると、「話を数分して、薬が処方されて、はい終わり。のような感じでなんだかなぁ・・・」という感想を持たれる方がたまにいらっしゃいます。

 

でも、これは、そういうものなんですね。

 

薬精神科・心療(内)科では、セレトニン・ドーバピン・ノルアドレナリ・メラトニンなどなど、気分や身体症状に関連するホルモン物質の名称が出てきますが、医師は、患者さんが訴える症状(気分も含む)から病名をつけ、その病名に対して、関連するホルモン物質をコントロールする薬の中から、処方可能な薬を処方するのが仕事なのです。また、病院・医院の事業を継続するには、受付や看護師などの人件費もありますので、数千円の費用で1時間・2時間と対処するのは非現実的で、限られた時間内に、ある程度の人数の患者さんを診る必要があります。

 

時間は短いものの、最近では副作用も少なく、常用性や依存性の少ない良い薬がたくさん開発されており、効果や有効性もどんどん高くなってきているようですので、心の不調を感じた時は、精神科や心療(内)科を受診されるのは、間違った選択ではないと思います。

 

ただし、精神科や心療科を受診する事は、効果があるのですが、何点か、注意しておかないといけない事があります。

 

  • 診察した医師に不安を感じたら他の医療機関にセカンドオピニオンを求めましょう

     

    極々稀な事ですが、心療内科に行ったら最初から処方限度いっぱいいっぱいの薬を処方されたという方がいらっしゃいます。
    薬というのは、(もちろん、薬の種類にもよりますが)薬の血中濃度をなるべく一定に保ち、薬効をコントロールするのが普通ですし、患者さんへの合い具合も関係するので、錠剤ならば半分に割って調整するなど、少量からはじめ、その効果を見ながら医師が量を調整していくのが普通かと思います。このため、本格的に薬が効き始めるのは、服用し始めてから血中濃度が上がってくる3日後位からです。
    ですので、処方された薬の量が異常に多いなど、診察にあたられた医師に不安を感じたら、処方された薬を持って他の医療機関を受診するようにしましょう。
    なお、心の不調を訴える方は、夜に眠れなくなる場合が多く、疲れ切った脳をまずはちゃんと休ませるために、眠剤も一緒に処方される場合が多いです。眠剤は、短い時間の間だけ効く種類の薬ですので、血中濃度を一定に保つタイプの薬とは違い、即効性が高いものなので、なおさらに、服用量には注意が必要です。
    いずれにしても、効果が見えないからといって、勝手に量を調整するのではなく、必ず、医師の指示に従って服用するようにしてくださいね。

     

     

  • カウンセリングも一緒に受けるようにしましょう

     

    先の記載にもあるとおり、精神科や心療(内)科での治療は、今見えている気分や症状について、医薬の立場から対処するものです。この為、気分や症状の面で、薬の服用をしなくても解決するようであれば、それで治療は終了になります。
    現在かかっているストレスのみが原因である場合は薬の服用だけでもいいでしょうし、症状が改善すれば、問題が再発する事もないでしょう。しかし、根本の問題が考え方の癖であったり、過去のトラウマであった場合、薬を服用したからといって無くなるわけではありませんので、カウンセリングも一緒に受ける事をお勧めします。 もちろん、今抱えているストレスが原因であった場合でも、有用なアドバイスをもらえる可能性も高いです。

     

  • 断薬がつらい場合がある

     

    薬の服用によって症状が改善すれば、ゆっくりと長い時間をかけて薬の量を減らしていきます。これを断薬といいます。
    昨今では、依存性が少なく、有効性の高い薬がたくさん開発されていますので、時代とともに、断薬も楽にはなってきていると思います。もちろん、断薬時には、薬の血中濃度が下がってくる事による症状のぶり返しがないように、医師も細心の注意を払って調整するのですが、血中濃度が下がることによるもの以外に、薬が減っていく・薬を飲めない状況になる事に、心理的な不安を感じ、つらい気分になる方もいらっしゃいます。人によっては、完全に断薬していても、いつでも服用できる場所に薬を置いておく事で、安心感をキープしている方もいらっしゃいます。
    TFTでは、単純な不安だけでなく、パニック障害における予期不安や依存症の解消にも効果がありますので、こういった断薬時と併用する事で、より楽に断薬に対応できます。

     

  • 一定期間、生命保険に入れなくなります

     

    2014年現在での話ですが、精神科・心療(内)科で治療を受けた場合、がん保険や傷害保険などは大丈夫ですが、一定期間、生命保険には入れなくなります。その期間は、完治後3年なのか5年なのかは保険会社によって異なるとは思いますが、比較的長い間、生命保険には加入できません。
    生命保険をかけるほど資産家じゃないなど考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、見落としがちなのがローンの契約です。

    家やマンションなど、不動産をローンで購入をされる場合、団信(団体信用生命保険)への加入が義務付けられています。これは、ローンの支払者に不慮の事態が発生した場合、ローンの残りをこの保険で支払うという仕組みです。これは、生命保険ですので、この保険に加入できなければ長期ローンを組む事ができなくなります。

    とはいえ、心の問題を放置しておくのも問題なので、重要性や優先順位を考えて精神科・心療(内)科の治療を受けるかどうかを選択することになります。また、通常の生命保険の切り替え・乗換えなども一定期間、できない事になります。調べていないので、正確ではありませんが、学資保険も同じような事があるかもしれません。

    もし、保険の問題と心の問題の板挟みになっているのであれば、TFTを試してみる事をお勧めします。
    TFTでは、ストレスケアだけでなく、抑うつ症状や不安症状の解決の他、パニック障害などにも高い効果を発揮します。もちろんTFTセラピストは無理はしませんので、滅多にある事ではありませんが、精神科・心療(内)科の治療も併せて行った方が良いと判断した場合は、医療機関での受診をお勧めする場合もあります。

     

精神科・心療(内)科の治療(服薬)とカウンセリングの併用は、非常に効果が高いものです。しかしながら、上記のようなデメリットもあります。

 

また、効果はあるものの時間がかかります。

 

これら医薬による治療は、薬によって体内の関連する物質を化学的・生物学的にコントロールしますので、効果は高いでしょう。一方で、上述のようなデメリットがある上、治療は慎重に進める必要があり、時間がかかります。また、薬による症状の解消・緩和と思考(考え方の癖など)の修正は別の問題ですので、問題が解消された状態を継続的に維持するには、投薬の治療とは別に、カウンセリングを受ける必要もあります。

 

TFTは、デメリットがない事もさることながら、即時的に同等程度の効果が得られるます。特に「問題について考え、その時に出てくる症状がその場で解消される」という所にポイントがあります。
「問題について考え、症状が出る状況で問題が解消される=問題となっていた事を考えても平気になる」といったように、「思考する事」と「現れる症状の解消」が同時に起こります。この特徴から、一度問題が解消すると、後日、再び同じ問題について考えても大丈夫なようになります。ただし、後日に摂取する食べ物や香りによっては、症状が戻ってくる事がありますが、カウンセリングの際に、セルフケアの方法も指導しますので、ご自身で対処することができます。

 

薬による治療とカウンセリングの併用は、とても効果があることなのですが、薬が一定の血中濃度で効いている時に、カウンセリングで考え方や捉え方を変えていくという事になりますので、TFTの立場からすると、後先(問題と解答)が逆で、その結果、時間がかかってしまう結果になるのであろうと推測されます。


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