ケリー・ターナー著「がんが自然に治る生き方」とTFTの利用
ケリー・ターナー著「
がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと」という書籍があります。 発行後、すぐに、アマゾンで、「がん関連」書籍ベストセラー1位になった書籍です。 著者の分析により、「劇的な寛解」となった事例から、9つの共通する実践事項を紹介しています。 |
- 抜本的に食事を変える
- 治療法は自分で決める
- 直感に従う
- ハーブとサプリメントの力を借りる
- 抑圧された感情を解き放つ
- より前向きに生きる
- 周囲の人の支えを受け入れる
- 自分の魂と深くつながる
- 「どうしても生きたい理由」を持つ
このうち、「ハーブとサプリメントの力を借りる」という項目以外は、思考場療法®(TFT)の技術が非常に役に立ちます。
食事は、身体への影響は当然あるのですが、心にも強い影響を与えます。アレルギーのように、種類と症状の出方には、人によって異なりますが、例えば、「刺激物を取ると気持ちが落ち着かなくなる」とか「甘いものを取ると、集中力がなくなる」といったような感じで、影響が出ます。
思考場療法®(TFT)には、これらの影響を消す・軽減する手法もあるのですが、もっとも大きい役に立つのは、飲酒や喫煙といった嗜好品への強い依存の軽減・解消であったり、「ついつい、チョコレートや飴をつまんでしまう」といった接種するものに対する依存の軽減・解消でしょう。特に、依存している物質は、普段から、他人よりも接種している量が多いでしょうから、心に影響を与えている可能性も高いです。
思考場療法®(TFT)では、「たばこを吸いたくなる」「お酒を飲みたくなる」「甘いものに勝手に手がのびる」といった依存的な衝動を感じた時に、気分を楽にし、衝動を抑える方法があります。
依存からくる衝動を意識で抑えるには、相当な精神力が必要で、それ自体が新たなストレスを作り出す結果にもなりますが、ご自身で、数か所のツボをトントントンとタッピングするだけで、衝動を抑えられるなら、これに越した事はありません。
治療法を自分で決めると言っても、そもそも重い病を患っているわけですから、治療法を選ぶ段階で、不安のために、冷静さを失っている可能性が高いと思います。場合によっては、悪徳な霊感商法にひっかかる可能性もあるわけです。
冷静に考えれば、高額な霊感商品を購入したからといって、なにか効果があるかどうかはわかるというものです。
思考場療法®(TFT)では、まずは、膨れあがってしまう不安な気分を抑え、気分をリラックスした状態にして、冷静に物事を判断できるようにする効果があります。
また、不安を解消するだけでなく、自分自身を中心として、冷静な判断をするために、心の芯の構築作業も実施すると、より、しっかりと、治療法の種々選択ができるようになります。
直観というのは、以外にあたるもので、自分自身の納得性もあるのですが、神の啓示でもあるかのように、何の土台もないところに、急にわいてくるものではありません。直観がはたらくには、それなりに、それまでの経験が土台となって、「これまでの経験から、感じとして、これがいいと思う」といった形で、感じるものです。
もし、これまでの経験が、間違った認識で理解されていたなら、この直感も間違った方向に進んでしまいます。
思考場療法®(TFT)では、過去の解消できていない感情を伴う経験、つまり、トラウマを解消し、活かせる経験へと変えていく心理セラピーですので、同じ直観がはたらく状況でも、より活かせる直観がはたらくようになる事が期待できます。
「抑圧されてきた感情を解き放つ」というと、感情を行動や言動として爆発させて解消するようなイメージがありますが、それまで抑圧されてきた感情ですので、行動や言動として爆発させたとしても、その場は一瞬、スッとした感じを感じるかもしれませんが、過去から残っていた感情が、きれいサッパリなくなるわけではありません。むしろ、爆発させることで、さらに、自分に罪の意識を植え付けてしまったりする事もあります。
これも、「直観を信じる」と同様に、思考場療法®(TFT)を使うと、過去の解消できていない感情を伴う経験、つまり、トラウマを解消し、活かせる経験へと変えていけますので、それまで抑圧された感情を解き放つのに、非常に、有効に使える手法となっています。
大きな病気をすると、どうしても不安が膨らんでしまい、なかなか前向きになれないものです。また、不安な気分を残したまま、意識の中で、前向きに考えるようにしても、なにか、心にしこりが残っている感じがするもので、そのアンマッチングな状態は、気持ちだけでなく、心と身体を崩す原因になっている事もあります。
そうなると、人間の自然治癒力を信じ切るという事もできなくなります。
前向きに考えられるようになるには、その前に、まず、この不安の気分や気持ちから解消されておく事が重要で、その方法として、思考場療法®(TFT)を有効に利用できるでしょう。
「周囲の人の支えを受け入れる」のには、気持ちを素直にすれば、実現できるでしょう。ただ、小さいときに、支援してくれる人から暴力を受けたなど、トラウマになるような経験があると、そう簡単には素直になれないものです。
また、支援を受け入れる事によって、感謝の気持ちが生まれるのであればいいのですが、支援してくれる人との関係性などから、自身の中に、罪の意識を持ってしまう事があります。「罪の意識」は「怒りの感情」と同様に、非常に強い感情ですので、これも、あまりいい影響を与えるものではありません。
思考場療法®(TFT)では、トラウマの解消はもとより、こういった罪の意識の解消にも有効に使える手段ですので、素直に周囲の人の支えを受け入れる体制を作る上でも役に立ちます。
自分の心と深く向き合う事は、非常に大事な事です。向き合う事で、外に見せかけている自分ではなく、本当の自分に気が付くからです。また、そこに気が付けば、本当の自分の気持ちなどを外に表現できるようになるので、無理からに作った自分を前に出すのに比べると、それだけで、かなり、気持ちや気分は楽になります。
しかしながら、向き合った結果、憎悪や恨み、嫉妬などであった場合、その気分が戻ってくる事で、さらに、自分の心と身体を傷つけますので、健全な向き合いではなくなります。特に、強い感情は、身体にも負担をかけるため、向き合う時の状況も考える必要があります。
こういった状況でも、強い感情を伴う経験を活かせる経験へと変えていける思考場療法®(TFT)は、健全な向き合い方をするためにも、有効に使える手段でしょう。
「元気になったら、これをやってみたい、あれをやってみたい、あそこに行ってみたい。」など、将来、やりたい事を強く思う事は、生きる気力をくれます。しかしながら、それらが、復讐心などの場合、生きる気力をくれるエネルギーとしては強いとは思いますが、「自分の魂と深くつながる」と同様に、自身の心と身体を傷つける事となります。特に、重い病を治そうとしているときですから、生きたい理由として持つのは、健全ではありません。
「生きたい理由」として持つならば、なるべく現実味のある夢であったり、希望にしたいもので、それには、心の状態の調整も必要となります。
「思考場療法®(TFT)でがんを克服する」という事は言えませんが(薬事法上でも、そういった表現は禁止されています)、心や感情が身体症状に関連している事は間違いない事でもあり、ケリー・ターナー氏の書籍を試されるのであれば、思考場療法®(TFT)を試してみる価値はあると思います。自分自身でツボをトントンとタッピングするだけですので、より単純で簡単に、心の状態を整えていく事ができますので、精神論で習慣を変えていくのも良いと思いますが、加えて、補助的に思考場療法®(TFT)を試してみる事をおすすめします。
もちろん、同著のように、通常のがん治療でうまくいかなかった方だけでなく、通常のがん治療を受けながら、同時に、やってみるのも良いでしょう。
数年前、私の姉も、がんで入院しました。
血液のがんで、ステージ4だったのですが、今は、がんの種類によっては、とてもよく効く抗がん剤が日々開発されているようで、無事に寛解の状態になりました。
がんの治療自体は、薬にまかせるとして、困ったことは、長い期間、ベッドにしばりつけられていると、腰が痛くなり、それがまた、ゆっくりと身体を休めて眠ることができない状態にしていました。
そこで、思考場療法®(TFT)を試してみると、ものの10分程度で、その場で腰痛がなくなり、それ以降、ゆっくり睡眠をとれるようになったようです。
このように、なにも重篤な場合だけに限らず、ちょっとした不調の時でも、とても簡単な方法で、しかも短時間で効果が実感できる方法ですので、様々な場面でお使いいただければと思います。
[全体目次]活き方のヒントへ
[部分目次]心の知識
- 心の壺
- トラウマってどこまでをトラウマと言うの?
- 活きるポイントはリラックス
- ダイエットはほとんどが失敗するか長続きしない
- 占いとメンタルケア
- 他人をコントロールする事はできない。
- 他人の目が気になる、気を使いすぎる
- [Now]ケリー・ターナー著「がんが自然に治る生き方」とTFTの利用