他人をコントロールする事はできない。
他人はコントロールする事はできません。
もちろん、自分が変わる事によって、他人が自分に対する接し方が変わる事はあります。 しかしながら、自分の理想とする行動や考え方・感じ方を他人にしてもらう事はできません。
もし、自分の理想どおりに他人がなっているように見えても、それは、その人自身がその人の考えに従っているだけで、自分がその他人をコントロールしているわけではありません。
もちろん、仕事における管理・コントロールは、思考ではなく作業の委託なので、別の話です。
カウンセリングで相談されることの95%は、人間関係の悩みやトラブルで、その根底には、必ずと言っていいほど、「他人をコントロールしたい(自分の理想のようにふるまって欲しい)」「他人が自分をコントロールしたいという圧力がストレスになっている(命令や時には暴力などで支配しようとしてくる)」といった感情が埋もれています。
内容として「DVを受けている」「なにかと干渉してきて困る」といった相談がありますが、こういった相談は、自分の心と向き合うカウンセリングでの解決は難しいです。なぜなら、自分の心はコントロールできても他人の心をコントロールする事はできないためです。
唯一の解決方法としては、まずは冷静になってリラックスする事です。
冷静かつリラックスしている状態であれば、例えば暴力を受けているような場合には、警察の関与を依頼したり、各自治体の相談窓口経由で適切な対応窓口に相談するといった判断ができるようになります。未成年の方であれば、児童相談所に相談してみるといった考えも浮かびます。
他人の言っている事を自分が気にしなければ、特に問題ないような場合には、正面で受け止めて自分の心を痛める事なく「流してしまう」事もできるようになります。
物理的な被害がないのであれば「忘れてしまう」というのも一つの手です。
ただし、心の壺の章でも記載していますが、不快な気分を伴わない活かせる経験に変えて忘れないと、解消できていない気分だけが積みあがっていき、更に辛い思いをしたり、他の人格に預けてしまうといった事がありますので注意が必要です。
また、ちゃんと消化できていないと、似たような事があると、冷静になれなくなり、リラックスできない状況に追い込まれたりする原因にもなる可能性があります。
TFTでは、積みあがってしまった解消できない気分を瞬間的に解消し、活かせる経験に変えていけるだけでなく、その必然として、冷静かつリラックスして物事を捉えられるように変えていけます。
DV被害を受けている方は、DVそのものをやめてもらうようにするという事はできませんが、自分自身が冷静でリラックスした状態になる事によって、適切な対処を自分が取れるようになります。適切な場所に相談するといった事の他に、物理的に距離をとるといった事も対処方法の一つかもしれません(物理学というか幾何学の法則的に、距離が2倍離れれば、強さは1/4倍、つまり2乗に反比例して薄まりますので・・・)。
DVをしてしまう自分をなんとかしたいという方。自分自身で気が付かれた今、この時がチャンスです。
その行為そのものを止めるという努力の仕方もありますが、DV行為に誘導する解消できていない過去の気分が根底にあります。もしかすると、自身も幼少の頃にDVを受けていたかもしれません。
消化しきれていない過去の経験や気分をTFTで解消する事で、常に冷静でリラックスした状態を保てるようになるため、DV行為に誘導する気分にならないようにできます。
物理的な暴力だけでなく、言葉での暴力も含め、子供や伴侶の他、親や立場が弱い他人への攻撃をしてしまう方は、「他人を傷つけているようでいて、自分をも傷つけている」という事に気が付いてください。また、「負のイメージを払しょくするのは難しい」の章でも記載していますが、消化できない不条理感や怒りの感情、もしかしたら、恐れの感情かもしれませんが、こういった感情を持ち続けるという事は、いつもその感情のイメージトレーニングしているようなものなので、それが現実化してしまいます。
[全体目次]活き方のヒントへ
[部分目次]心の知識
- 心の壺
- トラウマってどこまでをトラウマと言うの?
- 活きるポイントはリラックス
- ダイエットはほとんどが失敗するか長続きしない
- 占いとメンタルケア
- [Now]他人をコントロールする事はできない。
- 他人の目が気になる、気を使いすぎる
- ケリー・ターナー著「がんが自然に治る生き方」とTFTの利用