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心の壺


壺人は誰でも、心に「壺」というか「箱」というか、そういった空間を心の中に持っています。ここでは、心の壺と呼ぶことにします。

 

嫌な事や納得できない事、消化できない事は、この心の壺に押し込めていきます。

 

これは、心が壊れないようにする為の人間の機能の一つです。

成長する過程や生活を送る過程で、次に活かすための経験にできている場合はいいのですが、消化できない気持ちを伴った経験は、どんどん、過去のものを覆いかぶすように、詰め込んでいきます。

 

詰め込んでいくものは、より大きな消化できない気分で覆われていくので、それまで詰め込んできたものは見えなくなるのですが、それは消化できているわけではなく、目に見えている問題の方が大きいので、気が付かないだけの状態にあります。

また、こういった思いや経験は、成長する過程や時間の経過に従って、より強化していき、それが現在における表面化している問題になったり、独自の固定概念を作り出すこととなります。

 

心の壺には、人それぞれですが、許容量がありますので、入らなくなってしまうと、心が悲鳴をあげることになります。

 

心に問題を抱えておられる方は、どうしても表面的に見えている問題に注目しがちですが、根本原因はこれまでの間に、心の壺に閉じ込めてきたものにある場合がほとんどです。

 

心の歴史s封じ込めたものが一生出てこなければ、それはそれで問題はないのですが、時折、過去に封じこめたものが顔を出す事もありますし、異なる問題と合わせて、より強化して積み上げていってしまい、強化した結果が表面に出てきますので、封じ込めて完全になかった事にすることはできません。このため、反面教師として活かせる経験にしたり、素直に納得できる形で消化してしまうか、過去の自分を癒す事で消化する事で対処することになります。

 

「消化する」ことを「乗り越える」と表現する場合もあります。

しかしながら「乗り越える」と表現すると、精神力で乗り越えるようなイメージ強いのですが、TFTでの対処の場合、特別に精神力を必要とするわけではなく、心に刺さったトゲがスッと抜ける感じなので、「消化する」という表現の方がイメージとしては伝わりやすいと思います。

 

複数の心の壺

 

この心の壺ですが、一つだけではなく、複数持つというか、複数作ってしまう方もいます。そういう方は実は少なくはありません。

 

解離経験した事が、あまりにも辛い場合、現在を積み上げている心の壺とはまったく別の壺に入れて切り離してしまいます。切り離してしまいますので、切り離した側の壺の気分が優位になった時には、行動したり話をする時に、現実感がなかったり、「自分だけども、自分ではない人が話しをしている」と感じたりします。これを解離といいます。

 

問題が大きすぎる場合は、切り離した壺の気分自体を他の人格にまかせてしまう、いわゆる、多重人格(解離性同一性障害)を誘発する事もあります。
(注意:病名は医師によってのみ判断されます。カウンセラーは、医師により判断された病名を参考にする事はありますが、病名そのものをつける事はありません。正確な病名を把握したい場合は、医師による診断が必要となります。)

 

TFTでは、そういった消化できていない経験の気分を除去(無くなるのは、気分であって、記憶自体は残ります)します。特に、表面化されている問題よりも、その種となった心の壺の底にある根本原因を解消できれば、積みあがった問題も含め、表面化している問題も一度に解消されます。

もちろん、解離についても、複数の心の壺を作ってしまった原因を解消する事で、自然と解離の状態を解消することができます。ただし、解離については、根本原因へ焦点を当てるのが難しく、対処できるか否かはTFTセラピストの技量による事と、解離している数によっては、時間がかかる場合があります。


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