やればできる子
「あの子はやればできる子なんですよ」・「あなたはやればできる子なんだから頑張ろう!」など。子供だけでなく、会社の中でも、こんな言葉で励ます場面が時々あります。
この言葉のとおり、ほとんどの事は、やればできます。特に、学業においては、効率や方法論はあるものの、基本的にはかけた時間に比例します。
問題は「やらない」という事なのですが、心の問題の観点で考えると「やれない」という部分があります。
やれない理由としては、主に次のような事が考えられます。
- 過去のトラウマによる心のブレーキ
- 他の考え(主に悩み)に支配されていて、そちらに意識が集中できない
- 「~しなければならない」事が許容量(想像上も含む)を超えた場合
過去に、苦い経験や辛い思いをすると、その方面に関しては、行動しようにも心がブレーキをかけます。「頭ではわかっているが心はNoと言っている」というようなことです。その他、苦手意識なども同様で、成長だけでなく日々の生活の中でも、以前よりは経験値を積んでいるので、今ならできるかもしれない事でも、心にブレーキをかけます。
社会人であれば、想像するだけで胃が痛くなるような相手や極端に気を使ってしまう相手とでも、どこかで折り合いをつけつつコミュニケーションをはかり、仕事をしなければならないのですが、心のブレーキが発動している状態(つまり、ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいる状態)だと、自分が本当に持っている能力は発揮できません。
心が不安や怒りの感情に支配されている場合も、意識はそちらに集中してしまい、なかなか、やらなければならない事をやれなくなります。不安な気持ちのまま何かの行動をしようとすると、焦る気持ち(焦燥感)がつのり、さらに不安が膨らんだりします。また、腹立たしい思いがずっとあると、落ち着いて創造的な考えへとはなかなか向きません。
「あれもやらないといけない。これもやらないといけない。」「その日までに、あれとこれとをやらないといけないが、とても間に合わない。」などの他、相手の反応によっては更に仕事が増える可能性がある場合など、想像や思い込みも含め、「~しなけらばならない」という事(と思っている事)が許容量を超えてしまうと、睡眠時間を減らしてでもやれる所までやる人も多いのですが、ある日突然、全くなにもできなくなる事があります。
「勇気をもって頑張る」「スポーツや趣味で気分を変える」「他の人に話して整理してもらう」などなど、方法論としてはいろいろあると思いますが、まずは、それ以前に、「苦手と感じる気分を解消する」「冷静になる」「リラックスする」という事が大事です。
方法論で対応した場合、その時は表面的には解決していても、根本的な部分は解決しておらず、同じような事が、また発生します。
ほとんどの事は「やればできる」ことです。「やれる」ようにするには、まずは、根本問題を解消する事が必要で、TFTでは、その場で瞬間的に、こういった問題の解消ができます。
結果的に、これまで、「心がブレーキをかける」・「とてもやる気になれない」事でも、「やってみる」という行動に変えていけます。もちろん「やってみたら、思っていたよりもずっと簡単だった」といった事もよく起こります。
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